Paul Simon ”Boxer” (Simon & Girfancle) Global Citizen live
I am just a poor boy ぼくはただの金のない男
though my story's seldome told ぼくのこれまでなんて誰も聞きたがらなかった
I have squandered my resistance 話したくないと抵抗はしてみた
for a pocketful of mumbles such are promises ぶつぶつ戸惑いながら よくあることだろう
all lies and gests still a man hears what he wants to hear うそや誇張だらけでも 相手は自分の聞きたいことだけ聞く
and disregards the rest, hmmmmm そして残りは忘れちまう ああ
When I left my home and my family, I was no more than a boy ぼくが家を離れた時まだほんのこどもだった
In the company of strangers 知らない人の間に立って
In the quiet of the railway station, runnin’ scared, laying low 鉄道の駅は静かで 僕はおびえ小さくなっていた
Seeking out the poorer quarters, where the ragged people go もっと貧しい地区を探した ぼろを着た人が行くような
Looking for the places only they would know 彼らだけが知っている安宿を求めて
Lie la lie, lie la lie la lie la lie
Lie la lie, lie la lie la lie la lie, la la lie la lie
Asking only workman’s wages, I come lookin’ for a job ブルーカラーの仕事を探して やってきたけれど
But I get no offers なにも見つからなかった
Just a come-on from the whores on 7th Avenue 7番街の娼婦だけがカモンと声をかけてくる
I do declare, there were times when I was so lonesome ぶっちゃけちゃうと ひどく寂しい気持ちだった時
I took some comfort there, lalalalalalala 彼女たちの声からいくらかの慰めももらったんだけれど
Now the years are rolling by me さて僕の周りも年月は流れ
They are rockin’ evenly それは等しく流れたはず
I am older than I once was 僕もかつてより年老い
And younger than I’ll be; that’s not unusual 未来よりはまだ若い それは普通で
Nor is it strange 変なことじゃない
After changes upon changes 変化の後にまた変化
We are more or less the same それでも変わらない部分もある
After changes we are more or less the same 世界が変わっても変わらない部分がある
Lie la lie, lie la lie la lie la lie
Lie la lie, lie la lie la lie la lie, la la lie la lie
And I’m laying out my winter clothes and wishing I was gone 冬を迎え冬ものの服を取り出すとき 不意に帰りたくなる
Goin’ home 故郷の町に
Where the New York City winters aren’t bleedin’ me そこではニューヨークの町ほど僕を冬がさいなまない
Leadin’ me 僕をつれて
Goin’ home ふるさとの町に
In the clearing stands a boxer, and a fighter by his trade 空地の真ん中に ボクサーは立つ 自ら闘士と任じたんだ
And he carries the reminders 彼は記憶をとどめている
Of every glove that laid him down or cut him 彼をダウンさせ 額を割れさせた すべてのパンチの記憶
'Til he cried out in his anger and his shame そして彼は叫ぶ 怒りと恥の感情にまみれ
“I am leaving, I am leaving", but the fighter still remains 「もう帰る もう帰る」 しかし彼は残り続けた
セントラルパークで、2021年、22年、23年と、グローバルシチズンのライブが行われたが、21年の最後、二曲歌いに現れたのが、サイモンだった。40年以上前、同じ場所で、50万人集めた伝説のコンサートで、歌った曲。
Suzanne Vega ”Cracking"
彼女の大ヒット作、児童虐待問題を歌った「ルカ」が、ルー・リードの「キッズ」に刺激されて出来た曲だということが、想像できる。
他にも、「トムズダイナー」という朗読のような曲は、"Walk on the Wild Side" の彼女バージョンではないだろうか。
音楽に合わせて歌詞を読むようなスタイルはトーキングブルースと言われ、日本では「港のヨーコ」が有名。その方法を大きく広めたのが、ボブ・ディランの先生ウディ・ガスリーだったそうだ。
彼女の曲は学生の時よく聞いたけれども、今日紹介するなら、最初のアルバムの、それも一曲目、 "Cracking"という曲。
なぜかわからないが、マンハッタンのセントラルパークを連想させる。
It's one time thing it happens a lot 一回きりのこと でもよく起きる
walk with me we will see what we have got 私と歩こう 何が起きたかわかるから
ah....ah...
My footstep are ticking like water diping from a tree 私の足がカチカチ音を立てる
木から滴るしずくのように
Walk on the hairline stepping very carefully 細い線の上を歩く 一歩一歩注意して
My heart is broken It's worn out at the knees 私のハートは壊れた 擦り切れたひざのように
Hearing muffled seeing blind 音はくぐもったように 目もかすみ
Soon it willl hit the deep freeze もうすぐ深く落ち込んでゆくわ
ah....
Something is cracking I don't know where そのときなにかが弾けた
どこかわからない場所で
Ice on the sidewalk brittle branches in the air
歩道の上に張った氷 それとも空中の細い枝?
ah...
The sun is blinding dizzy golden dancing green 太陽は眩く金色が木の葉と踊る
through the park in the afternoon 午後のセントラルパーク
wondering where the hell I have been... ああいったいどこを 私はほっつき歩いていたのか
ah...
日常の、ものすごくかすかな物事。女流小説家の、短編のようでしょう。
Echo & The Bunnymen "Ocean rain" 海に降る雨
エコー&ザ・バニーメンは80年代とても人気があった。デヴィッド・ボウイを見て出発したバンド。大傑作アルバム「オーシャンレイン」から表題曲。
All at sea again and now my hurricanes みなまた海の上、そしておれのハリケーンが
Have brought down the ocean rain 大洋の上の雨を降らせる
to bathe me again おれを水浸しにして
My ship's a sail can you hear its tender frame おれの船の帆よ 雨のやさしい音を聞いているか
Screaming from beneath the waves 波の下から叫んでいる
Screaming from beneath the waves 波の下から叫んでいる
All hands on deck at dawn みなの手が夕暮れにはデッキに並び
Sailing to sadder shores 悲しげな岸辺へと帆走してゆく
Your port in my heavy storms 激しい嵐の中のおまえという港
Harbours the blackest thoughts そこには暗い考えが停泊している
この歌を訳したのは、いま温暖化で、雨の降らない地域があるからです。
スペイン、モロッコ、マダガスカル、南アフリカ。陸に降らない雨も、海の上では降っているって、不思議ですね。
それを利用して、海の上でその雨水を集める船なんかを開発できないかと思っているのです。 こいつはスゴい発明ではないのか?? オレはノーベル賞貰えるかも??
Neil Diamond " Sweet Caroline " 大谷吉田初投打対決 吉田2打席連続ホームラン
今朝レッドソックス吉田、2打席連続ホームラン。ひとつは満塁弾。それも、この歌が歌われる直後、いわゆる「クライマックス八回裏」の二打席!
Where it began それが始まったとき
I can't begin to knowin' よく分からなかった
But then I know it's growing strong でもその感情が強くなり続けている
Was in the spring 最初は春
And spring became the summer やがて夏になり
Who'd have believed you'd come along 君が現れると誰が思っていたか
Hands touchin' hands 手と手
Reachin' out 手を伸ばそう
Touchin' me つないで
Touchin' you 僕もつなごう
Sweet Caroline いとしのキャロラインよ
Good times never seemed so good これまでのいい時も 今回ほど最高じゃない
I've been inclined あきらめかけてた
To believe they never would もうこんな感じ無いと思ってた
But now I ...でもいま・・・
この歌が、なぜレッドソックスのホームゲーム、八回の表の後で歌われるようになったか、諸説ある。歌詞はスポーツと無縁、と書いてあることが多いが、よく読むと、「最高のときはこれから!」という歌なんだと分かる。だから、ピッタリだ!
キャロラインとは、ケネディの娘、日本にも大使として来たキャロラインさんの子供時代のことだと、当初言われていて、のちニール氏が否定したらしいが、ナゾ!!
大谷吉田初対決は一回だけ、吉田が空振り三振。大谷雨のため二回で降板。でも面白かった。
誰が雨を降らしたのか?天のベーブ・ルースだろう!新・バンビーノの呪いだ。「何が俺の再来だ! オオタニ!生意気な坊主め!」 というわけで、吉田を一回三振させただけで終わらせたのだ。
その後の大谷、吉田の活躍すごいね!吉田は我が家とやや近い、福井の敦賀出身!ガンバレ吉田!
R.E.M. 歌詞和訳(5) " World Leader Pretend "
毎日テレビのニュース討論は、戦争の話。奇妙な状態。この歌のよう。
世界のリーダーごっこ
I sit at my table and wage war on myself
私はテーブルに着き、自分と戦争している
It seems like it's all, it's all for nothing, I know the barricades
それはすべて それは無駄 バリケードを知りつくす
And I know the mortar in the wall breaks
壁の隙間の追撃砲は壊れてゆく
I recognise the weapons I've used them well
武器も知っている うまく使えた
This is my mistake
私の過ちであった
Let me make it good
うまくゆくよう助けて
I raised the wall and I will be the one to knock it down
壁を作り 壊すのも私だ
前にも述べたように、マイケルの父親がUSアーミー軍人だったため、彼はこんなことを考える。ドイツの基地にもいたから、前線で敵と向かい合う怖さを肌で知っている。
I've a rich understanding of my finest defences ベストの防御策を知り
I proclaim that claims are left unstated 宣戦布告がないと訴え
I demand a rematch 再戦を求める
I decree a stalemente こう着状態を宣言する
I divine my deepest motives 自分の中のより深い動機をさぐる
軍事用語の羅列みたいな歌詞。(笑)
お父さんの本を盗み読みしていたのか。子供の空想の戦争と、本当の戦争。いままさに、本当の戦争が、進行し続けている。
(注)順番逆になり、次のナンバー6は2記事前にあります。よろしくお願いします。
James Taylor "Angel of Fenway" レッドソックス吉田選手
今日はじめて、大谷(ベーブの再来)と吉田の初対決がある予定。
キャロル・キングの大ヒット曲の作曲者として有名なテイラーがつくったレッドソックスの歌。WBC四番打者吉田選手が、今春から四番で活躍中。
86 summers gone by Bambino put a hex on the Bean(注1)
86年の夏が無為に過ぎた 移籍していったバンビーノ(注2)がボストンの町に呪いをこめたせいで
We were living on a tear and a sigh
僕らは涙とため息のなかでなんとか生きていた
In the shadow of the Bronx machine(注3)
ブロンクス地区にあるヤンキースタジアムのロボット野郎どもの陰で
バンビーノの呪いはレッドソックスが1918年以来86年間優勝できなくなったことで、バンビーノとはベーブルースだ。2004年、リーグ優勝戦で、ヤンキースを三連敗からひっくり返し、劇的なアメリカチャンピオンになり呪いは解けた。それを、生まれてからずっとファンだったおばあちゃんが、死ぬ前に目にしたという歌。
(注1:the Bean とはボストンのニックネーム。なにわ、みたいなものか。)
(注2:バンビーノはベーブ・ルースの愛称。彼はレッドソックスからヤンキースに移 籍してしまう。)
(注3:ブロンクス・マシーン;machineに機械のように正確に仕事する人、の意味がある。ヤンキースの選手たちのことか。)
Grandma was a Fenway fan おばあちゃんはフェンウェイ球場のレッドソックスファン
Even after Grandad died おじいさんが死んだあと
I still remember her holding my hand おばあちゃんが僕の手を握り
Taking me along for the ride ドライブに連れて行ったことを思い出す
She was born in 1918 おばあちゃんは1918年に生まれた
Last year that the Red Sox won チームが最後に優勝した年
Back then when they sold the Babe 少し前ベーブを放出したのだ
Something that they never should 've ever have done それまでしたことがないような大トレード
Hey Nanna can I have another Coke ねえ、おばあ、コーラもう一本いい?
Here comes the hot dog man ホットドッグ売りが来た時
Look at that ,his bat just broke みなよ、バットが折れた
Gee, that's got to kill his hand その拍子に手を怪我するところだった
Angels of Fenway hear our prayer フェンウェイパークの天使たちよ 祈りを聞いて
we have been chastened ずっと
we have been patient ずっと我慢してきたんだ
フェンウェイパークとは、アメリカ最古の球場のひとつで、レフトの緑の壁グリーンモンスターが有名。この間、吉田選手がその上に、初ホームランをほうりこんだ。
Riding home on the Green Line (注5) 緑の路線でうちへ帰る
Watching the town go by 街が窓の外を流れてゆく
Nanna made another Red Sox fan おばあはこうしてもうひとりレッドソックスファンをつくったのだ
'Til the day I die それは僕で、死ぬまで応援
フェンウェイパークは甲子園を連想させる。レッドソックスはアメリカの阪神のよう。
Nanna watched from her hospital bed おばあは病院のベッドから見ていた
She was there til' the end of the race 戦いが終わる最後までしっかり見ていた
I couldn't hear the last words she said 僕は彼女の最後の言葉を聞くことはなかった
But she was lying there with a smile on her face 彼女はただほほえみを浮かべてそこに横たわっていた
Just a little smile on her face 静かな微笑みをその顔に浮かべて
It doesn't feel like a long time ago
それはついこの前のことのようだ
(注5:グリーンライン ボストンの地下鉄は青、赤など色が路線名。緑線で市内から15分程度。行かれる方は
Take the T to Fenway Park | Boston Red Sox )
R.E.M. 歌詞和訳(6)オルタナティブとは何か "Don't Go Back to Rockville "
二枚目のアルバム「レコニング」から。ロックヴィルは地名だが、直訳するとロックの町と読める。
Looking at your watch a third time 時計を見るのは三回目
Waiting in the station for the bus 駅でバスを待っている君
Going to a place that's far 遠く離れた土地 遠い遠い場所に行くんだね
So far away and if that's not enough それだけでは足りない
Going where nobody says hello 誰も君に挨拶しない土地
They don't talk to anybody they don't know 知らない人とは挨拶しないそういう土地まで行きたい君
You 'll wind up in some factory 工場でワイヤーを巻き上げる君が見える
That's full-time filth フルタイムの汚物
and nowhere left to go どこにも行く場所がないので
Walk home to an empty house 空の家に歩いて帰る君
Sit around all by youself 君はたった一人部屋に座っている
I know it might sound strange but I believe 奇妙に思うかもしれないけど
You'll be coming back before too long 君が僕の町に戻ってくると信じてる
Don't go back to Rockville ロックヴィルには戻らないで
Don't go back to Rockville あの街には戻らないで
and waste another year 新たな一年を無駄にしないで
ロックヴィルはワシントンDC近く、メリーランド州に実在する工業都市。ジョージア大学生でバンドやってる主人公のもとを、友達が去って行った。アメリカ南部からロックヴィルへ。
誰か喧嘩して去ったバンドの友達のことを歌ったのか。
ロックヴィルは中部地方で、彼らのいた南部ジョージアとは違う。またロック音楽は北部のものと、カントリーぽいサザンロックで大分違う。
人情のある南を離れて北に行くなよ、と歌っているのか?
工場に行くな、汚い、時間の無駄、とまで言う歌詞。彼らが目指したのは、北部的ロック、アメリカ映画で出てくる、労働者が夕方飲みながら聞く、スプリングスティーンみたいなストレス解消系のロックと別の路線だった。それは、新しい空気を感じさせた。
だから、オルタナティブ(もうひとつの)ロックの元祖と言われたんだ。
At night I drink myself to sleep 夜僕は眠くなるまで一人で飲む
And pretend I don't care that you're not here with me そして君の不在が気にならないふりをする
Cause it's so much easier to handle そりゃずっと楽なのさ 自分の問題と向き合うのに
All my problems if I'm too far out to sea 酒を飲んで酔いの海に出てしまえば
スプリングスティーンもボン・ジョヴィも好きだが、ロックの歴史が動いたんだ。